日本百名山はまだまだ先の遠い存在であるが、それなりに色々なところへ出かけてはいる。山登りをしていると、下山後はさっさと帰ることが常である。下界の全てに興味がない。それでも温泉に入って、時間があれば蕎麦屋に立ち寄るのが楽しみになった。山から下り立った山里には、立ち寄りたくなる魅力あるところが沢山ある事を感じるようになったのはごく最近である。いつも素通りしている所に蔵のカフェがあったり。先月1ヶ月で3回も出かけた南牧村には古民家の「ちょっとしたcafe」という気になるところがあったが、やっぱり素通り。下仁田駅前には「ヒロ」という洋食や、電車で西上州の山に通ってた頃の常連。かにクリームコロッケが絶品だった。心地よい風に陽射し、木々のざわめきや水の流れに自然を感じる山、山を下り、土地の人の営みにお世話になり、身をゆだねてほっと一息、心地よい空間で愛情をいただくひととき。山と無縁ではない土地を巡り、山から下り立った里から眺める山脈を、里の風景として眺める時、登山者は旅人となる。